todayエンジンヘッドO/H記

7月のある日、私は某大通りを北に向けて走っていた。そして、右折しようと右折レーンに入って止まった時、エンジンは止まった。セルを回すと軽い音で空を斬るように回った。「切れた・・・」その瞬間に思った。とりあえず行き付けの修理屋へ持っていった。予想通りタイミングベルトが切れて、ピストンがバルブを叩いて、バルブが曲がっているはず、修理には10万円以上かかるとのこと。考えた末、自分でヘッドを買ってきて乗せ換えようという結論に。そのときの一連の作業等を簡単に掲載しました。
・エンジンヘッド等を外す。

結局いろいろあって9月になってしまった。
とりあえずジャマなものはすべて外してみた。エアコンのコンデンサを外したのは後々ちょっと面倒だったが。左の写真のように可哀想な姿に。このときは本当に直るのか心配だった。
・部品取り車購入〜ヘッド分解。

バルブが曲がっていて、もとのヘッドが使えないため、部品取り車をなぜか2台購入。走行5万km弱の車体から、ヘッドを外す。以外に汚く、結局オーバーホールして使うことに。
エンジンヘッドをどんどんばらす。ロッカーアームを外す、カムシャフトを外す、バルブを外す。全部外して見たのが写真の状態。かなり汚れている。古いオイルがこびりついて茶色いのが分かる。
・ヘッド洗浄。

洗浄が一番大変だった。灯油で洗ってみたが落ちず、ガソリンに漬け込んで洗ってみてもきれいに落ちず、結局、塗料の剥離剤を吹き付け、地道に剥離させて落とした。結果写真のようにかなりキレイになった。
・バルブ、その他の部品洗浄。

同じようにその他の部品や、バルブを剥離剤で地道に洗浄。写真は洗浄後のバルブ。手前の径の小さい方が排気側、エキゾーストバルブ。この洗浄作業もかなり時間が掛かった。
・ヘッド組み付け。

まずバルブのステムシールを組み、オイルをさしながら慎重にバルブ、スプリングを組みつけていく。組みつけ時に必要なスプリングコンプレッサーは、ジョイフル本田で買ったクランプを改良して使った。700円くらい。
次にカムシャフト、ロッカーアームを組みつけて、写真のようにとりあえず完成。これを車体へ。
・いざ車体へ。・・・の前に

車体の方を確認。するとピストンの頭に着いたカーボンがなんだか許せない。やっぱり剥離剤で注意深く洗浄することに。
・いざ車体へ。・・・の前に2

左のようにずいぶんきれいにしてやりました。カスが残らないように充分気をつけます。オイルを塗って仕上げ。これでやっとヘッドが乗せられます。ヘッドに、エキゾーストマニホールドを取りつけついに車体に乗せる。
・いざ車体へ。

写真はヘッドがやっと乗ったところです。急いでいたので写真はないですが、この後、ラジエータ、エアコンコンデンサ等を取りつけます。このときに、ラジエータの上下ホース、エンジンマウント、サーモスタット等、新品を組みつけました。
・タイミングベルトを取りつける!

ついにここまでやってきた。こいつが切れて苦しめられたのか。1番ピストンを上死点にしてバルブタイミングを合わせる。ベルトテンショナーを締めてOK。後少し。
・完成〜エンジン始動!

フロントバルクヘッドまわりを元に戻す。オイル、ラジエータ液を入れ、デスビを付けて電装系を繋ぎ、完成!ついにエンジンを掛ける!・・・が、掛からない。なぜ、とプラグキャップを抜くと火花が飛んでいない。コイル接続逆でした。
気を取りなおして再びトライ!キュルル…お?・・・バッテリーが弱ってる。バッテリーを換えて三度トライ!キュルル…ブオン!おおー!ついに掛かった!ちょっと排気が焼けたオイル臭いが、組んだときのオイルだろう。祝!復活!

今回の交換部品リスト
部品名個数金額
タイミングベルト13,000
ラジエータアッパーホース1700
ラジエータロアホース11,010
Oリング(プラグホール)3115×3
ステムシール12240×12
マニホールドガスケットIN1440
マニホールドガスケットEX3200×3
バルブカバーガスケット1790
バルブカバーガスケット(プラグ)3180×3
カムシャフトオイルシール1350
ヘッドガスケット13,190
エンジンマウントフロント12,980
エンジンマウントリア12,980
エンジンマウントサイド12,500
税込み合計23,420円

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